「爪は口ほどにものを言う」
いつも爪をきれいに切りそろえている人は「清潔感があって、マメで細かいところに配慮が行き届き、私生活もきちんとしている」といった印象を与えるもの。実際に女性からモテますし、部屋もデスク周りも整理整頓され、靴やカバンなど身の回りのものの手入れも行き届いていることが多いのです。
ところが爪が長く伸びっ放し、爪の間には垢がたまったままのような人は、相手や周囲に不潔感や不快感を与えるだけでなく、「雑そう」「日常生活がだらしなさそう」というイメージを持たれかねません。
ビジネスだけではなく、世の女性陣からも、「男性と会うときは、まず手を見る」「手や指、爪がきれいな男性は好感度も高くなる」という声が多く聞こえてきます。
爪をきれいにしている人は、自分の手元が常に見られていること、そして手や爪が自分のイメージを左右することを自覚している人。爪の手入れを疎かにしている人は、自分が周囲を不快にさせていることに気づかない鈍感な人とも言えるでしょう。まさに、「爪は口ほどにものを言う」のです。
爪の状態は“健康のバロメーター”
また爪は、その人の健康状態や体の変調が表出しやすい“健康のバロメーター”のような部位でもあります。
例えば爪の色。爪は指先の皮膚の下を流れる血液が透けて見えるため、健康な爪は薄いピンク色をしていると言われます。爪の色が白っぽい、黒っぽい、黄ばむ、斑点が出るなど、また、爪が割れる、横筋が出る、でこぼこになるといった症状がある場合、どこかしら体に変調をきたしている可能性もあるのです。
さらに、生活が乱れると荒れてしまうお肌と同様、爪も食事による栄養状態や睡眠、生活リズムなどの影響をしっかり受けます。不健康そうな色だったり、ダメージを受けてボロボロになった爪からは、偏食や無理なダイエットによる栄養の偏りや、夜更かしや寝不足といった不規則な生活リズムまでが見えてくるのです。
つまり、健康的できれいな爪の人は、食生活が充実して栄養バランスがよく、規則正しい生活を送っている人という印象を与えることもできるのです。
とはいえ、女性のように「ネイルサロンでケアをして」とまで言うつもりはありません。長く伸びないうちに切る。こまめに整える。さらには、食事に気を使い、規則正しい生活を心がける。これでいいのです。
爪をきれいにする、いつも短く切りそろえておく。これは仕事がデキるとか能力があるといった次元の話ではなく、社会人として最低限の身だしなみです。