情報の信憑性を見極める6つのポイント

情報の真偽を判断する基本は、自分で直接確認するということに尽きますが、これは簡単なことではありません。ただ、次のポイントを最低限押さえておくと、信憑性をある程度、見極める参考になるかもしれません。

岡田豊『自考』(プレジデント社)

①誰がいつ、発信した情報かを確認する

情報の不確定要素を減らすことができます。

②その情報発信者は実名か匿名かを確認する

実名であれば情報に責任を取るという「保証マーク」が一応付いていることになります。

さらに顔写真が付いていると、その情報に責任を取ろうという意図が強く伝わります。ただし、実名、顔出しであっても、何らかの目的を果たそうという悪意で発信している可能性もあるので注意も必要です。

匿名であっても、それだけを根拠に信憑性が低いという判断にはなりません。筆者の実名が分かると情報源が漏れ、その情報源が二度と事実を語れなくなることがあるため匿名記事が多く流れています。

③その情報はソース、根拠を明示しているかを確認する

ソースや根拠を明示された情報は確度が高いです。

情報の受け手がそのソースや根拠に直接確認することが可能になるメリットもあります。

④その情報と発信者はどんな関係性かを確認、推測する

癒着、対立、利益相反などが分かれば、情報の意味合いを立体的に見極める判断材料になります。

⑤発信者がその情報を発信した目的は何かを確認、推測する

思惑、狙いなどが分かれば、情報の意味合いを立体的に見極める判断材料になります。

⑥複数の発信者(媒体)の情報を確認する

複数の発信がみな同じ内容であれば、その情報の確度は高まるといえます。複数の媒体を見ることをお勧めします。3つの媒体とも同じ情報であれば、確度は高いと思っていいでしょう。無論、1つの媒体であっても正確な情報は正確です。

複数のメディアを確認して情報を立体的に捉える

補足になりますが、特定のSNSなどばかりに向き合っていると、自分の好みや志向などによって、限られた類いの情報にしか接触できないリスクに見舞われたりします。そうした偏った情報環境にいながら、それがすべての情報だと勘違いしていると、「井の中の蛙」となり、不幸な結果に陥りかねません。

その限られた情報が仮に事実だとしても、意義付けや背景、論評を立体的に見たり、考察したりする力が育たず、偏ってしまう懸念が生じます。やはり複数の媒体にアプローチするのが良いのではないでしょうか。

メディア媒体も同様かと思います。複数のメディアの異なる報道を確認することで、情報が立体的に見えたり、不確かな部分、あいまいな部分を補完できたり、明確になったりするメリットがあるでしょう。

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