イギリスに留学しているとき、「なるほど」と思うことは様々あったけれども、そのうちの一つが「資本」というものの意味である。

資本家が生産設備に投資して利益を得たり、貯蓄に利子がついたり、あるいは有望な対象に投資したり。そんなふうな、お金にまつわるいろいろな話として「資本」や「資本主義」ということをとらえていたけれども、実際にはもっと広い意味があるということを、イギリス人と話しているうちに肌で感じた。

それは、喩えて言えば、人生に「広々とした空間」と「突き抜けた青空」を与えてくれるもの。資本があるからこそ、思いきり挑戦できる。新しいことにのびのびと取り組むことができる。資本には、そんな機能があるということを悟ったのである。

(写真=Imagno/Getty Images)