また、「認知」に影響を与えるために、ユーザーの態度がテレビを視聴しているときのように、受動的であるということもポイントです。
主体的に情報を取りに行っているときに新しいコンテンツや広告などの情報を見ても、目的があるため素通りすることが多くなりますが、多用なコンテンツを受動的に視聴しているTikTokユーザーはさまざまな情報に前向きであると言えます。
にもかかわらず、インターネット広告予算やインフルエンサーマーケティングの市場規模におけるTikTokのマーケットシェアはまだまだ小さく、伸びしろの大きいマーケットとなっています。
今から始めるのに適したプラットフォーム
さらに、拡散率が高いということは、フォロワーが少ない段階からでも一定の効果が見込めるということになります。
現在、自社のTwitterアカウントやInstagramアカウントを持っている企業は多く、その中で他社との差別化を図りながらフォロワーを増やすのは、至難の業だと言ってもいいでしょう。
一方、TikTokはまだまだアカウントを持っている企業が少ないブルーオーシャンです。しかも、ユーザーが面白いと感じるコンテンツ作りに注力できれば、「おすすめ」フィードによってフォロワー0からでも一気に伸ばせる可能性もあるため、これからSNSマーケティングを始めるには、非常に適したプラットフォームと言えるのです。
ちなみに、Instagramも通常フィードを「おすすめ」フィードに変える検証を行っていると一部のメディアに報道されています。フォローや友達などのソーシャルグラフを中心とするフィードから、AIを活用した「おすすめ」フィードというのはもはやTikTokだけではなく、広い世の中のトレンドとなっていきそうな様相を呈しているのです。
ダウンロード数に表れた驚異的な急成長
ではここで、改めてTikTokとは何かについてご紹介します。
TikTokとは、15秒〜3分のショートムービーを撮影・編集・投稿・閲覧できるショートムービープラットフォームで、ライブ配信にも対応しています。
日本では2018年から爆発的な流行を見せ、同年の新語・流行語大賞にノミネート。さらに、日本のApp Storeで配信されている無料アプリの2018年ダウンロード数ランキング第1位を獲得しました。
このTikTokの急激な成長は驚異的なスピードと言えます。
具体的な数字を示すと、1億人のユーザーに達するまでの期間がFacebookやInstagramなどほかのプラットフォームと比べておよそ半分でした。さらに、その勢いは止まることなく、現在ではFacebook社製のアプリ以外では初となる30億ダウンロードを突破、MAU(月間アクティブユーザー数)10億人を超えるサービスに成長しています。