第2条「純資産は増えたか」

純資産(図表1-②)は、会社の財務状況(貸借対照表〈BS〉)がどうなっているかを見る指標です。

成長株の純資産は通常、増加し続けます。大きく減少したり、連続で減少したりする場合は、成長倒れのサインになりますので、理由を確認する必要があります。理由が分からない場合は投資対象から外すことも検討します。

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第3条「自己資本比率は適正か」

自己資本比率(図表1-③)は会社が持つ総資産に占める純資産の割合で「自己資本比率=純資産/(純資産+負債)」で計算します。

自己資本比率があまりに低いと、負債すなわち借金をたくさんしてビジネスしていることになります。場合によっては借金を返せないで倒産、となりかねませんので注意してください。

また、自己資本比率が大きく減るのは、純資産が大きく減少するか、借金が急増しているときで、どちらも注意が必要です。

私は自己資本比率の安全ラインとして20~30%以上の数字を使っています。ただし、銀行などの金融業は負債比率が大きくなるので別の基準を使います。金融業を子会社に連結する会社の場合は、普通の企業と金融業の中間くらいが望ましいでしょう。