「非常に多くの方から同じ報告を受けている」と回答

私の場合、着信できない障害が発生したときには機内モードをONにして、一呼吸おいてOFFに戻すとまた着信ができるようになることがわかりました。それで冒頭のようなチェックの日々が始まったのです。

①朝、固定電話からスマホにかけてみる(3日目、4日目の朝は着信できなかったのでリセット)
②夜、帰宅後に固定電話からスマホにかけてみる(2日目、3日目の夜は着信できなかったのでやはりリセット)
③リモート取材や打ち合わせなどあらかじめ電話がかかってくるときは5分前に機内モードをON/OFFする(今日まで打ち合わせに関してはこの作業で障害発生はなし)

写真=iStock.com/Georgijevic
※写真はイメージです

着信障害は一回の対処では治らない様子です。開通してから二週目に入って着信しない日の頻度は減りましたが、それでも固定電話から電話がかからない状況は断続的に発生します。

さて楽天モバイルからのメールには、問題が解決しない場合、電波関連お問い合わせ窓口に電話をしてほしいと書かれています。そこで電話をしてオペレーターの方に調査をお願いしたところ、以下のことがわかりました。

①非常に多くの方から同じ報告を受けている
②iPhoneの初期不良ではない
③すべてのiPhoneの機種で同様の障害が起きている
④対策を検討中だがいつまでかかるか回答できない
⑤問題が解決したかどうかは個別に連絡できないので当社HPを確認してほしい

つまりこれ、私個人に起きたことではなく、結構大きな通信障害が楽天モバイルに起きているということだったのです。

通信障害が起きる直前にあった「ふたつの変更」

これは大きな問題ではないかと考え、私は記事を書くために楽天モバイルの広報部にメールで質問を送りました。その回答は後述するとして、通信障害が起きるようになった直前に、楽天モバイルでは以下のふたつの変更がおきています。

①2021年6月30日、楽天モバイルが「iOS14.4以降にアップデートしキャリア設定をアップデートすると楽天回線がすべてのiPhoneでご利用いただけます」と発表。手持ちのiPhoneでも楽天モバイル回線が使えるようになりました。
②同、7月6日、楽天モバイルの無料音声通話アプリRakuten Linkを仕様変更。このアプリは楽天モバイルで無料通話をする際に使う標準アプリで、楽天モバイルのキャンペーンでもボーナスポイントを獲得する際にはこのアプリを使うことが条件になっています。

そしてこのふたつの変更後、楽天モバイルのiPhoneユーザーの少なからずの人数で、携帯電話に着信ができないという障害が報告されるようになったわけです。