断捨離すると人生が好転する

さあ、ここで断捨離の基本をおさらいしましょう。

断捨離とは、心の執着を手放すためのヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」から着想を得た、住まいと心の片づけメソッドです。

STEP1 なだれこむモノを「断」
STEP2 ガラクタを「捨」てる
STEP3 「断」と「捨」を繰り返し、モノへの執着から「離」れていく

この3ステップを繰り返すことで、住空間に新陳代謝が促されていきます。

ガラクタを排し、好きなモノだけが置かれた空間を想像してみてください。どんなよいことがあるでしょうか。

解放感がある。探しモノがみつかる。掃除がしやすくなる。体をのびのび動かせる。やさしい気持ちになれる。家族関係がよくなる。

写真=iStock.com/kazuma seki
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こういったことは、断捨離を始めてすぐに実感することができます。ただ、断捨離にはさらにその先、その続きがあります。

断捨離するとよいことは、自分を大切にする生き方ができる。世の中や人生を俯瞰ふかんして見ることができる。心の状態をごきげんに保つことができる。周囲の人にごきげんが伝染する。不安を感じにくくなる。主体的に生きることができる。

こうした1つ上のステップに昇ることができるようになります。こうしたステップを昇るために、忘れてはならないことがあります。

それは私たちの住空間には、「時間」が流れているということ。時間と空間は常にセットで考える必要があります。

時間+空間=時空間

常にこのことを意識してみてください。

断捨離とは「空間」のクリエイト。
断捨離とは「時間」のクリエイト。

断捨離で余計なモノたちとは潔くお別れしてこそ、空間がよみがえり、人生の価値ある時間が生まれるのです。

できない理由を断捨離しよう

しかし、そうはいっても私たちは、何事に対しても「できない理由探し」をしてしまうもの。

時間がない、お金がない、一人じゃできない、家族の協力がない、自信がない、やり方がわからない……いってみれば、「ないない思考」です。つい陥りがちな「ないない思考」は次の7つに分類されます。

これからひとつずつ、思考の傾向と解決策を紹介します。思いあたることがあれば、ぜひ自分自身と照らし合わせ、行動の一歩にしてくださいね。