男女のマウンティングの違い
だが過去を振り返ると、あれはマウンティングだったなと思う事案がいくつかある。
大学時代にテストやバイトの成績が良かった時、周りの男子から「お前なんか大したことない」「その程度で調子に乗るな」的な発言をよくされた。彼らの中には「女は男より下であるべき」というミソジニーがあったのだろう。女子校には「できないフリして男を立てる」的な文化がなかったので、ラピュタは本当にあったんだ……! と衝撃を受けた。
「女の敵は女」「女はドロドロして陰湿」と語る人がいるが、それこそがミソジニーだ。
男女共にマウンティング好きはいて、それは性別じゃなく性格の問題である。ただ男女でマウンティングの傾向が異なる印象はある。
男は学歴・仕事・金のジャンルで優位に立ちたがり、女は結婚・子育て・容姿のジャンルで優位に立ちたがる。これも根っこにジェンダーロールがあるのだろう。
「マウンティングはしない、されない、関わらない」
いずれにせよ、我は「マウンティングはしない、されない、関わらない」の三原則でいきたい。かつ「その気はないのに、相手にマウンティングと受け取られる」という誤解も避けたい。
たとえば、不妊治療中の女子から「子持ちの人に『子どもはまだ?』『産むなら早い方がいいよ』とか言われると、相手に悪気はなくてもマウンティングだと感じてしまう」といった悩みをよく聞く。
人には様々な事情があるし、その事情を話したくない人も多い。なのでやはり発言する側が気をつかって、相手がどう感じるか想像することが大事だろう。