「自分からたくさん話す=コミュ力が高い」とは限らない
積極的に自分から饒舌にしゃべる人の姿を見ると「すごいなあ、自分もああなりたいなぁ」と思ったりします。話すことが苦手な人ほどそういう人がうらやましく思うものですよね。
ですが、コミュニケーションにおいてはたくさんしゃべれることがいいとは限らず、むしろ大切なことは他にあるんです。
饒舌にしゃべれる人は一見コミュ力の高いすごい人だと思われます。ですが、実際は周りの人がしゃべりたくてもしゃべれなくなってしまい、「あの人は自分の話ばかりしている」と思われて逆に好かれなくなったりもします。
たくさん話すことで印象がよくなるのは、プロの漫才師のように場の空気を読んでよっぽどおもしろい話ができる人などでしょう。会話に苦手意識のある人が無理に饒舌になることを目指す必要はないと思います。
相手の話をよく聞いたほうが、仲良くなれる
とはいえ、「たくさん自分から話をしないと相手に楽しんでもらえないんじゃないか?」と心配になる人もいると思います。
これは相手との関係性にもよりますが、特に知り合ったばかりの人との会話では、自分の話は質問された時だけ答えるというスタンスでも十分だと思います。
むしろ、相手と仲良くする上で重要なのは相手の話をよく聞くことです。
ハーバード大学の研究によると自分の考えや感情を他人に話すということは脳内のドーパミンを増やす効果があると明らかになっています。
これは美味しいものを食べた時やお金をもらった時と同じくらいの快感を覚えると言われているんです。
人は基本的に相手の話を聞くよりも、自分の話を聞いてほしいという欲求のほうが強いんです。だから、相手の話を聞いてこの欲求を満たしてあげれば、相手にあなたと話していると楽しいという感情が生まれます。
そうすれば自然とあなたは「またあの人と話したい」と思われ、その人と仲良くなれます。しゃべることが苦手な人は相手の話をよく聞くことを心がけてみてください。