思い込みの強い人に真正面から反対するのは逆効果

強烈な成功体験をした創業者や自信過剰の人に見られがちですが、思い込みの強い人は周りの誰かが意見をしても「絶対に自分の考えのほうが正しい」と言い張って耳を傾けようとしません。

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こういう人に「それは違うと思う」と真正面から反対すると逆効果となり、また「こちらはどうでしょうか」と別案を提案しても信念を曲げようとはしません。ただ、自信の裏には必ず何か背景があるので、まずそれをつかむことから始めます。

例えば、「確かに、その考えは面白いと思います。そう強く思う理由を聞かせていただけませんか」と伝え、相手が「以前、これで成功したので、今回も同様にやればうまくいくはずだと思っています」と言ったら、「確かに、その成功は素晴らしいですね。しかし、その時と今回はこの点が異なるため、それを踏まえた方法をイメージする必要があるように思いますが、どうでしょうか」と質問しながら、相手の思い込みの枠を外すようにリードします。

相手に「確かにそうかもしれません」と言ってもらえるようになれば、そのイメージを膨らませるディスカッションに入るといいでしょう。

せっかちな人にはゴールイメージを共有する

「あの件はどうなった?」や「全然進んでいないじゃないか」と言いがちなせっかちな人に、今の状況を事細かに説明する、進んでいない理由を並べ立てることは火に油を注ぐようなものです。「だから、そういうことを聞いているんじゃなくて!」と言い返されてしまいます。

このような人とは、まずゴールイメージを共有し、スケジュールを固めることから始めましょう。

例えば、「この件については、企画を仕上げることをゴールに、1カ月で終わらせたいと思います。2週間で素案を作り、それを確認いただいた後、残りの2週間で仕上げ、確認いただこうと思いますが、いかがでしょう」というイメージです。

せっかちな人の多くは、あまり細かい内容までは踏み込んでこないのですが、たまに細かくチェックしようとする人がいます。そういう場合は、「週に1度、進捗状況を共有したいと思いますので、水曜日の朝9時にお時間いただければと思いますが、いかがでしょうか」と事前に予定を押さえておくといいでしょう。いずれにせよ、相手から確認や報告を求められないようにしておくことがポイントです。