さっきまでいた場所には、自分の人間性が残されている

当然のことながら、仕事は人と人との関係の上に成り立っています。いわばチームプレーです。ですから、「自分だけがよければいい。あとは知ったことじゃない」という自己中な考え方をしている人の仕事が首尾よく進むはずがありません。

伊藤由美『「運と不運」には理由があります 銀座のママは見た、成功を遠ざける残念な習慣33』(ワニブックスPLUS新書)

自分だけでなく、周囲の人の仕事もスムーズに進むように、いっしょに働く仲間もストレスなく仕事ができるように。そのために「自分は何をすべきか」を考えて行動することが必要です。

そうした行動を心がけることは、回りまわって自分の仕事をスムーズに、首尾よく進めることにもなるでしょう。次にそこに来た人たちが、次にそこを使う人たちが、先に立ち去った人に対してどんな印象を持つか。

「あ、きちんと片づけてある。助かった」
「やっぱりあの人、ちゃんとしてるね」
「自分が使ったんだから、補充くらいしろっての」
「あの人、またやりっ放しだよ」

社会人としての評価とは、こうしたところに表れるのではないでしょうか。

次に使う家族のために、トイレットペーパーがなくなったら補充すること――哀川家のルールは、社会生活の基本ルールなのです。社会人たるもの、去り際は美しく。あなたがさっきまでいた場所には、あなたの人間性が残されている。そう心得たいものですね。

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