7月8日、菅首相が4度目の緊急事態宣言を発令している時刻に、自民党の穴見陽一衆院議員(51)がJR大崎駅のビルにある和食居酒屋の個室に入っていった。

そこには外食産業のトップ4人がいたそうだ。「モスバーガー」などを展開するモスフードサービスの櫻田厚会長。この日の和食居酒屋店もここが経営している。

「ロイヤルホスト」などのロイヤルホールディングスの菊地唯夫会長。「和食さと」などのSRSホールディングスの重里欣孝会長。海外の食品を扱うマーケット・メイカーズ・インクの福田久雄副社長。

穴見議員もファミリーレストラン「ジョイフル」の代表取締役会長で、妻が社長だそうだ。この5人、8時までビールやハイボールを飲みながら食事をしていたそうである(店側も認めている)。

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ここで呑兵衛から政府に提案したい

飲食は2人以内、時間は90分以内という要請を守らなかったから、厳罰間違いない。

それに、小さな飲食店は協力金も微々たるもので四苦八苦しているのに、大手は政治家へのロビー活動が功を奏して、彼らのような大飲食チェーンにも協力金(一店舗当たり1日上限20万円)が出ることになったのである。

週刊文春の調べによると、4人のチェーン店がこれまで受け取ったコロナ関連の協力金や助成金の合計は、決算資料に記載がある分だけでも約59億円になるというのである。

当日の櫻田の店も東京都に協力金を申請していたそうだが、“要請破り”を隠して協力金を申請すれば「詐欺罪成立の要件になりうる」(落合洋司弁護士)から、あわてて協力金の申請を引っ込めたという。

西村担当相のことは知らないが、菅首相は人生の半分を知らない下戸である。

パンケーキ好きに酒呑みの気持ちが分かるわけはないが、あえていわせてもらいたい。

家で呑む酒と居酒屋で呑む酒は、同じ安酒でも別物だということだ。それに酒呑みは、たまにはワイガヤ呑みもいいが、基本は若山牧水ではないがひとり酒が好きなのだ。

だから、私はこう提案したい。居酒屋では基本的にひとり酒、時間は夜8時まで。

こうすれば、居酒屋も助かるし、われわれ呑兵衛も救われる。

呑み屋でコロナに感染するよりも、家庭で感染する率のほうがはるかに多いはずである。そうじゃないというのなら、きちっとしたデータを示して、懇切丁寧に説明すべきである。