より高いリターンを狙う個別銘柄投資

米国には世界的な優良企業も多いため、個別銘柄に投資したいと思う人も少なくありません。

インデックス投資で満足せず、企業の情報を自分で確認してより高いリターンを追求するには、ある程度の時間や手間がかかります。ですから、楽ちんなインデックス投資と合わせるのを基本として、個別銘柄への投資を検討するといいでしょう。

2016年以降のリターンを銘柄別に見ると、上昇率が高い上位銘柄のほとんどをテクノロジーとヘルスケアが占めています。GAFAM、クラウド、サブスクリプションなどがテーマとなっています。

一方、最も下げた銘柄群には、エネルギー関連が並んでいるほか、航空機のエンジンを供給するGEや、アメリカン・エアラインといった大手企業が入っています。商品市況に左右される銘柄や設備投資など固定費が多い企業、航空業など競争が激しい業界は、株価上昇という意味ではぜい弱な一面があることがわかります。

銘柄選びの決め手はビジネスモデル

個別株を見る際に最も重要なのは、企業のビジネスモデルです。現在はインターネットを中心とした産業革命のまっただ中であり、それに関連する銘柄は強いということになります。GAFAMはそのど真ん中です。

また、「持続可能なビジネスモデル」かどうかも重要です。例えば中小の自動車メーカーなど、世界中に数多く存在しているビジネスモデルでは利益率は上昇しにくいと言えます。その一方、唯一無二のビジネスモデルの企業は強いと言えます。ただし、参入障壁が高い事業を行っている企業は成長性や持続性への期待も高く、株価が割高になっていることもあります。