重点チェックすべき3つの指標
そのほかにも、次の3つの指標を重点的にチェックすると良いでしょう。
まずは「売り上げ」です。売り上げがきちんと伸びているかを確認しましょう。成長性ではなく配当目的の投資であっても、少なくとも横ばいであることが重要です。
次に大事なのが、「営業利益率」です。営業利益率とは、一定期間における売上高に占める営業利益(売上総利益から販売費および管理費を引いた額)の割合です。販売費や管理費がどの程度、収益力に影響したかを示します。
営業利益率は、企業本来の実力を測る指標と言えます。いかに効率的に売上高から営業利益を生んでいるかを表し、営業利益率が高いほど、本業で利益を稼ぐ力があるということです。営業利益率20%前後であれば優良企業、40%を超えていればかなり優良な水準と言えます。ただしセクターによっても水準が異なりますので、同じセクターの中で比較することが大切です。
3つ目は「営業キャッシュフロー」が伸びているかどうかです。営業キャッシュフローとは、本業による収入と支出の差額で、本業の利益、つまり、本業で稼げているかどうかを示す指標です。土地売買で儲かったなどでなく、本業がきちんと伸びているかが重要ですから、これもしっかりチェックします。