重点チェックすべき3つの指標

そのほかにも、次の3つの指標を重点的にチェックすると良いでしょう。

まずは「売り上げ」です。売り上げがきちんと伸びているかを確認しましょう。成長性ではなく配当目的の投資であっても、少なくとも横ばいであることが重要です。

たぱぞう『経済的自由をこの手に! 米国株で始める 100万円からのセミリタイア投資術』(KADOKAWA)
たぱぞう『経済的自由をこの手に! 米国株で始める 100万円からのセミリタイア投資術』(KADOKAWA)

次に大事なのが、「営業利益率」です。営業利益率とは、一定期間における売上高に占める営業利益(売上総利益から販売費および管理費を引いた額)の割合です。販売費や管理費がどの程度、収益力に影響したかを示します。

営業利益率は、企業本来の実力を測る指標と言えます。いかに効率的に売上高から営業利益を生んでいるかを表し、営業利益率が高いほど、本業で利益を稼ぐ力があるということです。営業利益率20%前後であれば優良企業、40%を超えていればかなり優良な水準と言えます。ただしセクターによっても水準が異なりますので、同じセクターの中で比較することが大切です。

3つ目は「営業キャッシュフロー」が伸びているかどうかです。営業キャッシュフローとは、本業による収入と支出の差額で、本業の利益、つまり、本業で稼げているかどうかを示す指標です。土地売買で儲かったなどでなく、本業がきちんと伸びているかが重要ですから、これもしっかりチェックします。

【関連記事】
年収400万円の会社員が「40代でセミリタイア」を成功させる"たったひとつのコツ"
早期リタイアブーム到来"FIRE"実現のために必要な金額がわかる計算式
この2年がラストチャンス「金融緩和終わりの始まり」に有望な投資対象
「ビットコイン大暴落は止まらない」コロナ終息で暴かれる暗号資産の"本当の値段"
「覚せい剤中毒より治療が困難」普通の人を薬物依存に陥らせる"あるクスリ"