「情報を鵜呑みにするのはやめましょう」

情報があふれる現代社会では、出どころのはっきりしないデマ情報(フェイクニュース)もたくさん存在しています。とくにSNSの登場によって、情報の拡散スピードが飛躍的に上がり、デマも社会全体に影響を与えてしまうことすら起きています。

写真=iStock.com/TARIK KIZILKAYA
※写真はイメージです

たとえば2016年のアメリカ大統領選挙では、反ヒラリー・クリントンのフェイクニュースが大量に流され、米国社会を混乱させました。しかも、これらのフェイクニュースを流したのは、トランプ支持者だけではなく、マケドニアの貧しい若者も含まれていたそうです。フェイクニュースでサイトへのアクセスを稼いで、広告収入を得るのが目的でした。

流れてくるニュースの内容をろくに確認しないまま鵜呑みにして情報を共有してしまうと、デマを流すのに自分も加担してしまう恐れがあります。場合によっては、悪気はなかったのに、名誉棄損で訴えられてしまう危険すらあるでしょう。

そうならないためには、情報と賢く付き合うようにするのが大切です。流れてくる情報にただ飛びつくのではなく、ニュースの情報源はどこで、だれが発信しているのか、客観的な証拠はあるのかなど、ファクトチェックするようにしたほうがいい。面倒でも長い目でみれば面倒な事態に巻き込まれませんし、メンタルを安定させて生きていくことができますよ。

「SNSを見ないようにしましょう」

インターネットの普及、とくにツイッターやインスタグラムなどのSNSによって、僕たちはほかの人がどんな生活を送っているのかを、リアルタイムで知ることができるようになりました。

でも、それによって苦しくなってしまう人も多いようです。

仕事で昇給したから広い家に引っ越した、誕生日におしゃれなお店でサプライズパーティーを開いてもらった、彼氏からウン百万円もする指輪をもらった……。次々と更新される他人の「リア充投稿」と、散らかった狭いワンルームでコンビニ総菜をひとりぼっちで食べている自分を比べれば、だれでも落ちこんでしまいますよね。

こんなふうに、楽しそうな日常を送っている他人の姿を見て、「うらやましいな」程度で気持ちを止められず、負の感情に沈みこんでしまうタイプの人は、SNSに向いていないので、少し距離をおいたほうがいいでしょう。たぶんSNSをすべてやめてみても、日常生活でどうしても困るようなことにはなりませんよ。

それに、あなたがうらやましがっている「リア充投稿」は、結局いい部分の切り取りにすぎません。キラキラして見えるインフルエンサーも、SNSに投稿しないようなときは、ひとりぼっちでカップラーメンをすすっていると思いますよ。

写真=iStock.com/estebanmiyahira
※写真はイメージです

信頼できる発信者や情報サイトをフォローして、有益な情報を集めるツールとしてSNSを使う分にはいいと思います。でも、自分の感情をコントロールできない人にとってはデメリットのほうがはるかに大きいので、思い切ってSNSをやめちゃったほうがいいでしょう。