己の信じる姿が「真の姿」だから

西村宏堂『正々堂々 私が好きな私で生きていいんだ』(サンマーク出版)

ニューヨークのプライド・パレードに一緒に行った女の子は、当時、付き合っている彼女がいたけどその数年後に中国人の男性と結婚したし、ゲイと公言していた男性が女性と結婚してパパになったケースも聞いたことがある。ストレートを自認する人でも、その濃度は人それぞれで、男っぽい要素と女っぽい要素が共存しているでしょう? 人の性は多様なんです。

自分が人からどう扱われたいかはその人にとって大切なことだと思うから、私は誰かと接するとき、相手を男でも女でもLGBTQでもなく、一人の人間として目の前のその人を見ようって、自分と約束しています。

大切なのは、誰がどう思うか、世間にどう見えているかではなく、己の信じる姿が「真の姿」ということ。「自分がどんな人間であるか」を迷いなく認識できることは、自分の人生をちゃんと支配下に置き、自分らしく生きる上においてもっとも大切な根っこの部分のようなもの。ここがしっかりしていないと、青々とした葉も茂らないし美しい花も咲かせられないですよね。

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