沖縄と本土の分断を埋めるために、やるべきこと

先日、今回のステートメントを読んだ関西の市民によるオンライン学習会があり、私はゲストとしてステートメントを出すに至った経緯を説明した。そのメンバーは必ずしも全員が沖縄をテーマに運動を行っているというわけではなかったが、具志堅氏のハンガーストライキが提起したのは日本社会全体の問題であるということ、その問題解決の責任は主権者である日本国民一人ひとりが負うべきであることは共通認識になったと思う。

参加者の一人は「土砂採取を中止するよう国および国会への意見書採択を求める陳情書」を大阪市議会に提出、全会派「引き続き審議」という結果に持ち込んだ。私も地元・茨木市で勉強会・陳情運動などを起こすべく、市議や労組関係者と調整中だ。

沖縄に対するこれまでの自分の無知・無関心を自覚し、自分の立場でできる動きを模索・共有する努力を一人ひとりが始めれば(もちろん、陳情を出すことが最善の応答だと言いたいわけではない)、沖縄と本土の間の分断も埋まり始めるのではないだろうか。

沖縄では再び飲食店などに対する営業時間短縮要請を含む緊急特別対策が出され、具志堅氏が4月に検討していた二度目のハンガーストライキは中止になった。現在、3月のハンガーストライキを行ったメンバーと「若者緊急ステートメント」呼び掛け人とが連携し、4月5日~9日の間、毎日午前10時~11時半に、具志堅氏や氏と共に活動する方々の声を全国にリアルタイムで発信するオンライン企画を実施する。

コロナで現場での運動ができないという苦境も、世代・ルーツ・居住地・政治的立場などの枠を越え、それぞれが現状の是正のために何ができるか考え始めるチャンスへと変えていくつもりだ。そうすることが、ヤマトンチュとしての自分の責任を果たし、具志堅氏をはじめとする沖縄の方々の思いに応答することにつながると思う。

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