親の年収と学歴が高い家庭の子どもほど学力が高い

親の「年収と学歴」に関しては、文部科学省が毎年実施している小6と中3と、その保護者の一部を対象にした「全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)」がよく知られている。

過去に「子どもの学力は親の年収や母親の学歴で決まる」などと大きく報道されたので、ご存じの方も多いだろう。

直近の2017年度調査でも、「学力調査を活用した専門的な課題分析に関する調査研究」において、世帯収入と子供の学力は、「世帯収入が高いほど子どもの学力が高く」「保護者の最終学歴も、学歴が高いほど子どもの学力が高い」といった傾向がみられる。

また、同調査では、家庭の社会経済的背景として、家庭所得、父親の学歴、母親の学歴という3つの変数を合成した指標(SES:Socio-Economic Status)を4段階にわけて分析しているが、SESが高いほど、子どもの学力が高いことも明らかになっている。

出所=「保護者に対する調査の結果と学力等との関係の専門的な分析に関する調査研究」国立大学法人お茶の水女子大学(平成30年3月30日)