オキシトシンが分泌される3つのアクションプラン

以下、良好な人間関係を作るべく、オキシトシンが分泌されるアクションプランを3つ紹介します。

①スキンシップ

人と直接触れ合うことでオキシトシンが分泌されることがわかっています。もちろん、コロナ禍においてスキンシップには注意が必要ですが、家族などとハグをしたり、マッサージをしたりすることはオキシトシンの分泌に効果的です。ペットとのスキンシップでもオキシトシンが分泌されるので、ペットを飼うことも幸福度が高まるといえるでしょう。

②心が温まる映画を観る

人間の脳には「ミラーニューロン」という神経細胞があります。視覚から得た情報を体験するので、心温まる映画を観ることでオキシトシンが分泌されることがわかっています。

③1日5善をする(1日1善は効果がない)

人に親切な行為をするとオキシトシンが分泌されることがわかっています。しかし、1日1回程度の親切では脳に記憶が残らず、幸福度に影響がないことがわかっています(米カリフォルニア大学の研究)。1日1善よりも1週間に1回の1日5善が科学的に有効です。

星 渉、前野隆司『99.9%は幸せの素人』(KADOKAWA)

コロナ禍でも、日本の幸福度ランキングは、わずかではありますが上昇しました。世界との幸福度格差では「自由度」と「寛容さ」に課題はあるものの、言い方を変えれば「それだけしろがある」ともいえます。

私たち日本人一人ひとりが生きやすい社会をつくるために、自分の幸福度を高めるためのアクションから始める。それが最終的に、世界との幸福度格差を縮めることになるのではないでしょうか。

本記事で紹介した内容以外にも、拙著『99.9%は幸せの素人』で科学的に自分の幸福度を高める方法を紹介しています。こちらもぜひご参照いただき、読者の皆様のお力になれたら嬉しく思います。

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