森田を変えた宮沢りえの生き方

彼女を「一瞬で場の空気を変えられる」すごい女優だと、才能と存在感を仰ぎ見ていたが、次第にりえの「転ばない人生はつまらない」という考え方、さまざまなことにチャレンジしていく生き方に感化され、「もっと自由な感覚で、自由に演技していきたい」(同)と考えるようになっていったそうだ。

2人が交際している当時、熱烈な森田のファンからりえが激しいバッシングを受けたといわれる。だが、アイドル時代の彼女の人気、恋愛遍歴の多さ、俳優としての素質のどれをとっても、りえのほうが上である。

森田はりえの子どもを可愛がり、ファッションも変わったという。ジャニーズ退所は時間の問題だった。

「りえさんにとっては、幾度も身を焦がすような恋愛を経て、ようやく掴んだ“安らげる年下の恋人”。森田さんとの子供がほしいと、一時は妊活もしていたほどです。そんな妻の愛情も、森田さんを新しいステージへと押し上げたのかもしれません」(芸能関係者=同)

いったん緩んだ緊張感を戻すのは容易ではない

嵐の活動休止に至る過程とV6はよく似ているが、違うのは、いい出した大野智が、事務所の強い引き留めで退所を踏みとどまったことだった。

それは「国民的グループとして事務所に莫大な利益をもたらし、東京五輪など国家的プロジェクトにかかわる重大な仕事を担っていた彼らは、自分たちでは進退を決められないほど大きな存在になっていた」(ワイドショー芸能デスク=週刊文春)からだというが、結局は自分の人生を自分で変えようという強い意思がなかっただけではないのか。

TOKIOも長瀬が退所するが、残る3人が株式会社TOKIOをつくってグループ名を存続させるという。

だが嵐もTOKIOも再始動する可能性は低いだろう。いったん緩んだ緊張感を戻すのは容易ではないからだ。

それに、それぞれが別の道を歩み始めている。俳優としての評価が高い二宮和也に先日、女の子が生まれた。

櫻井翔はジャーナリストとしてやっていきたいという意志が強いらしい。

櫻井がニューズウィーク日本版(3/16日号)で、「東日本大震災から10年 いま伝えたい『3・11の記憶』」という長編のルポを書いていた。

彼は『news zero』(日本テレビ系)のキャスターとして東日本大震災の被災地の取材を長年続けてきたという。なかなかの力作である。

先夜、友人から聞いたが、櫻井は作家の辺見庸が好きだとテレビで発言したそうだ。辺見の『もの食う人びと』を読んでファンになったという。そのおかげで、辺見の本が売れていると聞いている。

NEWSの加藤シゲアキ(33)は『オルタネート』(新潮社)で「第164回直木三十五賞」にノミネートされた。私も読んだが、ストーリーテラーとしての才能は間違いなくある。惜しくも受賞は逃したが、これからが楽しみである。