ライバルの数字も毎日チェック

齋藤由莉佳も入社時メリーメイド事業部で、「自分が新人賞をいただけたのは、数字を意識した結果」と自己分析しています。

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「新人賞につながった理由を自分なりに考えてみると、『誰よりも数字に対するこだわりが強かった』ことだと思います。自分の数字とライバル(同じ事業部の先輩社員)の数字を毎日チェックして、『ライバルに差をつけるにはどうしたらいいか』『自分に足りないものは何か』を考えながら仕事をしていました」(齋藤由莉佳)

日高歩美は、前年度までの記録(新人賞を受賞した社員の数字)を塗り替えて、新人賞を受賞しました。その日高の数字を上回り、新人賞を獲得したのが、齋藤由莉佳です。

先輩が、新人時代の自分の数字を上回るように指導する

齋藤由莉佳の数字は、「この先、抜ける新人はいないのでは」と思えるほどの好成績でした。ところが、その記録もわずか1年で抜かれてしまいます。深井玲那が齋藤の数字を上回った。深井は、「大きな目標を小さな目標に細かく落とし込んでいった」と話しています。「齋藤さんの数字を超えるために、1カ月でどれくらいの売上が必要かを計算し、週割りにして、さらに日割にして、どんどん数字を小さくしながらクリアしていきました。目標を達成できないときは、先輩にアドバイスをもらうこともありました」(深井玲那)

悩む深井にアドバイスを与えていたのが、深井が目標とする齋藤由莉佳でした。じつは、「齋藤由莉佳が新人賞を獲れるようにアドバイスしたのは、日高歩美」で、深井玲那が新人賞を獲れるようにアドバイスしたのは、齋藤由莉佳」です。

つまりこの3人には、「日高歩美→齋藤由莉佳→深井玲那」という先輩後輩の関係が成立しています。日高も齋藤も、「自分の数字を上回るための方法を後輩に教えていた」ことになります。

「自分の記録は超えられたくない」「自分が一番でいたい」と思う人が多い中で、日高も齋藤も、「後輩に、自分を超えてほしい」と願った。その理由を齋藤は次のように話しています。

「深井さんには、私の月ごとの数字を開示して、『ライバルの数字だけではなく、私の数字を毎回超えるように』と指示させていただきました。高い目標を設定したほうが、その後の成長につながるからです。私自身、日高さんの数字を目標にしたから、上を目指す気持ちになれたのは間違いありません(齋藤由莉佳)。