目的を明確化することが、いわゆる「頭の良さ」の正体

別に東大生は、頭がいいわけではありません。ただ目的を明確化できるだけなのです。

相生昌悟『東大式目標達成思考 「努力がすべて」という思い込みを捨て、「目標必達」をかなえる手帳術』(日本能率協会マネジメントセンター)

目的を明確化することこそが、世の中で言われている「頭の良さ」の正体なのです。

ムダなことを何時間もできる人ではなく、徹底的に目的のための努力を積み重ねられる人の方が結果につながりやすいのです。

ではどうすれば目的を明確化できるのか? その回答は、「分解」にこそあると思います。つまり、何かを細かく定義することです。

「英語の試験で70点取りたい」ではなく「英語のこの分野のこの問題で何点取って、こっちでは何点取りたい」と定義する。

ビジネスの場面なら、「コミュニケーションスキルを得たい」ではなく、「営業の場面で使える、質問の能力を向上させたい」と定義する。

細かく細かく、常に分解して思考することを意識するのです。そこで大切なのは「言葉の定義」です。「コミュニケーション能力」や「思考力」や「読解力」などを目的にしても、多分多くの人は何にも努力できません。具体性がないのですから当然です。「明日から思考力をゲットするために頑張ろう!」と言っても、何をしたらいいか不明瞭ですよね。

大切なのは、言葉も分解することです。「コミュニケーション能力を上げる」のであれば、プレゼンテーションをするのか、説明をするのか、質問をするのか、それともギャグセンス・ユーモアセンスを磨くのか、状況によって全然変わってくると思います。大切なのは、このように物事を分解するスキルなのです。

ということで、「目的を明確化できるかどうか」のスキルをこそ、高めていくべきだと私は考えます。みなさんの何らかの参考になればうれしいです。

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