反射的にインターネット検索する人がハマる沼
みなさんは「考える」ことは得意ですか?
おそらく「自分は考えることが得意だ」
かくいう僕自身も元々はとても考えることが苦手でした。
しかし、ある時「効率の良い考え方のコツ」を編み出してからは、
社会に出ると答えの出ない問題ばかりとは言いますが、大人になるにつれ、「考える力」はより重要になってきますよね。実際、「うまい思考法」についての指南書は数多く出ています。
例えば、バーバラ・ミント氏による『考える技術・書く技術』(ダイヤモンド社)や、ロルフ・ドベリ氏の『Think clearly』(サンマーク出版)などが有名ですね。最近だと、現役東大生作家の西岡壱誠氏が書いた『東大思考』(東洋経済新報社)が話題を呼びました。
これらの、いわゆる「思考法」を説くような本は一定の周期に沿ってブームが起こります。これは、社会に出ると「考える」ということの重要性が増すということの裏付けなのかもしれません。
これらの本は、「うまい考え方」と「まずい考え方」について指南しています。誰でも「うまい考え方」の方法さえ学べば、頭の回転を速くすることができます。逆に言えば、「考える」ことの本質がつかめていない限りは、効率の悪い思考をし、時間を無駄にしてしまっている恐れがあるのかもしれません。
例えば、みなさんはわからないことに直面した時に、すぐにネットで検索していませんか? 実は、それこそが「悪い思考法」なのです。反射的にネット検索をしてしまう人は、どんどん効率の悪い思考法の沼にハマってしまっているのです。
その理由を述べる前に、「うまく考える」について考えたいと思います。いったいどうすれば、「正しい、効率の良い考え方」をしたことになるのでしょうか。