効果が見えない海外視察、やりたい放題の天下り…

府政、市政で失敗して、莫大な税金の無駄遣いをしていても、誰も責任を取らない。府の役人、市の役人の給与もボーナスも退職金もそのままで、カットすると言っても雀の涙ほど。議員たちもまったく責任を取らない。議員たちは高額な給与に特別な手当に政務調査費という経費まで懐に入れ、効果が見えない海外視察旅行に明け暮れる。

そんな議員の姿を見てか、役人たちも、民間よりもはるかに恵まれた勤務待遇を何食わぬ顔でそのまま享受し、天下りもやりたい放題。知事、市長を応援する各種団体には莫大な補助金がほぼ無条件にばらまかれる。

地下鉄もバスも公務員意識丸出しで、サービス業の意識はまったくなく、市長選挙では自分たちの身分・処遇を守るために、見返りを期待できる市長候補の選挙応援に明け暮れる。そのくせ、地下鉄のトイレも汚いままで、駅の売店は暗く運賃は高い。バスは重複する路線が多く、客ではなく空気を運んで運転手の仕事だけを確保。公立の中学校に給食はなく、小中学校にエアコンも配備されていない。

学力調査テストは全国最下位、関空は海に沈みかけていた

学力調査テストをやれば全国で最下位。体力調査テストも最下位。それでも教育委員会は、「学力だけがすべてじゃない、大阪の子どもたちには人間力がある」と言い放つ。教育政策には税金がケチられるのに、高齢者向けの地下鉄・バスの無料パスには年間約100億円の税金が投入される。税金で建てた建物・施設が乱立し、府民市民が訪れもしないのに、そこで働く人の給与だけは税金で支払われる。

西成は環境改善が進まず、市内中心部の繁華街も大阪城公園も万博公園も天王寺公園も寂れ感が満載。数千億円かけた大阪湾岸部の巨大な埋め立て地にはペンペン草が生えて放ったらかし。その埋め立て地の周囲の街も少子高齢化の波にのまれ、先が見通せない。

大阪全体に鉄道ネットワークや、必要な高速道路ネットワークが広がる気配もなく、北陸新幹線の話もリニアモーターカーの話も放ったらかし。海上空港の関西国際空港には飛行機が集まらず、そのまま海に沈むかの衰退ぶり。市内中心部の一等地の大規模開発も先行きがまったくわからない。

こんなひどい大阪なのに、それでも知事や市長を必死に応援する各種団体には多額の補助金がばらまかれ、その人たちだけが満足している。これが十数年前の大阪だ。