家賃含む固定費は一人暮らしより半減

そしてなにより、金銭面でのメリットが大きい。都心に出るのにそこまで不便ではない住宅街の5LDKで家賃は21万円。おのおのの個室の広さや在宅時間を考慮して分担し、私の負担は6万円ほどだ。

それ以前の1人暮らし時代は8万5000円の1Kに住んでいたので、共有とはいえ、広いリビングやキッチン、足を伸ばせる追い焚き機能付きのお風呂、趣味の本やグッズ用を収納する倉庫部屋など、生活のクオリティはかなり上がった。固定費のビフォー/アフターは以下の通りである。

2018年12月
・家賃(ネット回線込み):8万5000円
・シェアオフィス代:2万5000円(部屋が狭いので借りていた)
・水道代:2200円
・ガス、電気代:9000円(東京ガスで一括払い)
合計12万1200円
2019年12月
・家賃:6万円
・水道代:1800円
・ガス、電気代:5500円
・ネット回線:1100円
合計6万8400円

固定費はほぼ半減した。シェアオフィス代を引いても、約4万円は節約できている。

コロナで収入減でも「なんとかなる」と思えた

新型コロナウイルスの影響で、家にこもることが多くなった時期も、不安や愚痴をこぼす相手が家にいるということは、大きな支えとなった。とくに私はエンタメ関係のライターをしているため、4〜5月は大きく収入が下がったのだが、先述のとおり固定費を抑えることができていたので、「なんとかなる」と前向きな気持ちでいることができた。

「このまま老後まで暮らすの?」と聞かれることもあるが、そもそもわれわれは永遠を誓った仲でもない。生活は共有しているが、人生は共有していないのだ。

「この生活は快適だし、向こう5〜6年はこの家に住みたいね」と話してはいるが、誰かの仕事や家庭の事情で、この生活にもいつか終わりがくるかもしれない。誰か1人抜けても、新しい同居人を見つけるか、家賃分担の見直しをして住み続けるか、引っ越すか、選択肢はいろいろある。私としては、そのどれも結構楽しそうだと思っている。

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