家族や恋人がいなければ、ずっとひとりだ。それではさみしいと思ったアラフォー女性4人が、1年半前から都内の一軒家で共同生活をしている。その家に住むフリーライターの藤谷千明さんは「一人暮らしより生活費は安く、いまのところ快適だ。家族ではないからこそうまくいく暮らし方もある」という——。
人種の違う3人のルームメートが共有アパートで一緒に時間を過ごす
写真=iStock.com/recep-bg
※写真はイメージです

「将来が不安」で唐突に始めたルームシェア

私は現在、都内の一軒家でアラフォー女性4人によるルームシェア生活を送っている。仕事も年齢も出身地も出身校もバラバラで、共通点といえば「なんらかのオタク」であることくらいだ。一緒に住み始めてかれこれ1年半ほどだが、とくに大きなトラブルもなく、快適に暮らせている。

4人での共同生活を思いついたのは、2年前の秋のこと。身体の不調がきっかけで、唐突に将来に不安を覚えた私は、「寂しさを解消したい」「家賃を下げたい」などを理由にして、mixiやツイッターなどのSNSを通じて知り合ったオタク仲間たちに声をかけた。

私はかれこれ20年以上ヴィジュアル系バンドのファンをやっており、CDや雑誌の収納は常に逼迫ひっぱくしている。さらに、根がミーハーかつエンタメ系のライターをしているため、推しジャンルは増える一方である。