新大統領が何をするのかには2022年中間選挙が鍵になる
もちろん大統領の顔が変わることは、政策の全体的な方向性を規定する重要な要素だ。特に外交安全保障などの基本的な方向性やアプローチは大統領の意向によって大きく舵を切ることになる。
ただし、2020年大統領選挙の結果がいずれであったとしても、そして大統領の顔が変わることになっても、新しい米国大統領が何でもやりたい放題できる環境が整うわけではない。むしろ、任期最初の2年間は十分にコントロールすることが難しい連邦上院・下院との関係に大いに悩まされることになるだろう。トランプでもバイデンでも2022年中間選挙に勝たなければ政権運営のフリーハンドを得ることは難しい。
新大統領の意向に内実が伴うか否かは、人事や予算による裏付けが必要となる。2020年11月大統領選挙に終わると同時に、米国は2022年中間選挙に向けた戦いが始まる。新大統領が何をするのかは、2022年中間選挙に向けた各政党の動きを分析することで見えてくることになるだろう。