自らの政治生命を刺し違えるだけの覚悟が必要だ
消費税収は年間21兆7000億円、一人10万円現金給付を2回実施する程度の予算額にすぎない。公明党が政権に圧力をかけると消費税5%分の現金給付を簡単に決められるなら、国民の総意による挙国一致内閣であれば消費税を0%にすることはできる。消費税は個人消費に関わるだけでなく、国内市場に向けた設備投資を誘発するために経済効果は非常に大きい。再び経済成長を実現していくことでその他の税収も自然と伸びてくることになる。当面は赤字国債で消費税収分の穴を賄うにしても、それは他の税収の伸びを見てからでもよい。
では、誰なら消費税ゼロを実現することができるのだろうか。内閣総理大臣以下、組閣されるメンバーの人選は難しい。日本最強のロビイスト団体・財務省を退けるため、国民に対する圧倒的なコミュニケーション能力が必要とされる。そして、この政策を実現するために、自らの政治生命を刺し違えるだけの覚悟を持つことも求められる。
そのため、今回は「消費税ゼロ」を実現するための最強内閣を組閣した。現実味に欠けるメンバーであるとの指摘は明確に間違っている。
総理大臣は山本太郎、一択だ!
国家のトップである内閣総理大臣には「山本太郎」氏を選んだ。若く力強いエネルギー、高いコミュニケーション能力、現場で人々に触れ合うイメージ。実際、れいわ新選組は消費税ゼロを掲げる政策提言を行っており、消費税ゼロに向けた意気込みも十分である。
山本氏が率いるれいわ新選組は左派のように見えるが、実は右派にも目配りしているために左右両翼からの支持が得られるかもしれない。山本氏本人も微妙にそのあたりに気を使っているように見える。連日のように山本氏が国民にメディアやSNSを通じて語りかけることで、政権に襲い掛かる抵抗・障害をはねのけることができるだろう。
最も評価が高いポイントは、自らの参議院議員のポストを事実上アッサリと捨てた潔さだ。消費税ゼロは政治生命がかかった政策であり、山本太郎総理にはその度胸があるものと思う。山本氏は、政敵にもなりうる経済学者の髙橋洋一氏を勉強会の講師に招いたこともある。山本氏の頭は「消費税ゼロ」ファーストであり、山本氏の取り巻きは、その志をくんで、余計なイデオロギー闘争を持ち込むべきではない。