これが普通の週刊誌デスクの感覚である。よほど独自の切り口をもっていない限り、新聞のように足並みを揃えるということは、週刊誌においてはない。2誌を比べてみると、文章を少し変えただけで、足並みが揃っていることがよくわかる。

「ITのコンサル会社を経営していて、住まいは赤坂だと説明。議員宿舎のことですよね」(週刊文春)

「この人なら、お店ではITコンサルタントと名乗っていましたよ。あの方、国会議員なんですか⁈」(週刊新潮)

「高井さんはA嬢を2回指名して、合計120分も滞在していた」(週刊文春)

「最初は指名なしのフリーで、気に入った子がいたのか、たしか店内で指名を入れ合計2時間ほどプレイをしていかれたと思います」(週刊新潮)

「時間一杯ずっと乳首を触っていた。そのうちに身体をビクビク震わせ、『イキそう』『パンツの中が精子まみれになっちゃった』」(週刊文春)

「女の子と互いの乳首を触りあい、パンツの上からイチモツをさすってもらって、最後は店中に響き渡る声で“イクーッ”と」(週刊新潮)

「当初は質問に驚いた表情をみせた高井氏」(週刊文春)

「後日、高井議員を直撃すると、『どうしてそれを……』と驚いたご様子」(週刊新潮)

また、歌舞伎町にある別のセクシーキャバクラ店の従業員は首をかしげた。

「いや、不自然ですよ。ただでさえ売り上げが激減している時期に、おいしいお客さんを電光石火の速さで週刊誌に売り込みをかけるようなことを女の子がするとは思えません。それに、このような店にくる客は自分の職業を隠しますし、言っても適当なことばかり言う人が多い。万が一、彼が自分で政治家だと話しても、まともに取りあったとは思えないですし、高井なんていう一議員の顔を知っているわけがない」