好奇心、公平さ、思慮深さ、自然体…

5.好奇心を持つこと

心の奥深くに強い好奇心があると、それが新しい人や場所や考え方との出会いにつながり、市場とその変化に対する気づきと理解をもたらしてくれる。イノベーションのきっかけは好奇心だ。

6.公平であること

強いリーダーは誰とでも公平に丁寧に接する。他者に共感できなければリーダーは務まらない。また、リーダーは近寄りやすい存在であることも大切だ。努力の甲斐なく失敗してしまった部下には挽回ばんかいのチャンスを与えるべきだ。リーダーが厳しすぎるとチームに恐れと不安が充満し、風通しが悪くなってイノベーションが止まってしまう。恐れの文化は組織をダメにする。

7.思慮深いこと

優れたリーダーの特徴の中で、あまり評価されないのが思慮深さだ。思慮深さとは、知識を身につけるプロセスである。思慮深いリーダーの意見や判断は信頼できるし、正しいことが多い。つまり、思慮深さとは時間をかけ、情報を集めた上で意見を形成したり判断を下すことにほかならない。

ロバート・アイガー著、関美和訳『ディズニーCEOが実践する10の原則』(早川書房)
8.自然体であること

ありのままのあなたでいよう。正直でいよう。自分以外の誰かのふりをしてはいけない。敬意と信頼は、うそのないリーダーによって育まれる。

9.常に最高を追求すること

最高を追求するということは、どんな犠牲を払ってでも完璧を求めるのとは違う。凡庸なものを受け入れず、「ほどほど」で妥協しないということだ。改善の余地があると思ったら、もっといいものにするために力を注ごう。ものを作る仕事であれば、最高の作品を目指そう。

10.誠実であること

組織の中で、人やプロダクトに対して公平であり誠実であることは、何よりも大切だ。大きなことにも小さなことにも倫理的に高い基準を設けられるかどうかが、組織の成功を左右する。言い換えると、小さなことをないがしろにすると、すべてがダメになるということだ。

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