ファミリーとして認識されるかが、コロナ大不況下では大事

最後が、「ファミリーと認識される」こと。これは、コロナ不況の煽りを受けていると言われるフリーランスの場合、特に重要なスキルになります。ビジネスにおいては、役職や会社などを超えた、“人脈”とは異なる“ファミリー”と言えるビジネスパーソン同士のネットワークが形成されています。ファミリーの中心人物は、連続起業家など、複数の企業の顧問を務める人物であることが大半で、そんなファミリーの“父”が、ビジネスの案件や仕事を次から次へとフリーランス人材に持ってくるのです。ファミリーの“父”は、経営者に限らず、投資家のケースも少なくありません。彼らはWeb作成ならこの人にお願いする、マーケティングはこの人にお願いするとあらかじめ常に人材を決めています。この目に見えない“ビジネスファミリー”の経済圏を認識し、自分がどのファミリーに所属しているのか自覚していることはとても重要なスキルと言えるでしょう。フリーランスとして生きてく場合、自分がいつでも切られる人材なのか? それとも、ファミリーの中で固有の価値を見いだされている人材なのか。その見極めができている人は今回のコロナ不況のダメージも最小限で済んでいます。

ここまでの話をまとめると、フリーランスや非正規雇用の方が、実践すべきことは「仕事のポートフォリオを組む」こと。前述した3つの特徴に加え、コロナ不況の煽りを受けているテレビ局の中でも単なる「交換可能な下請け」にならずに、複数の企業と取引し、ファミリーの中で固有のスキルと価値を持っていれば、コロナ不況を乗り越えられるはずです。

(構成=鈴木俊之)
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