どうやって仕事に復帰するかが大問題

(略)

橋下 徹『トランプに学ぶ 現状打破の鉄則』(プレジデント社)

さあ、ここから自宅隔離だ。

これが本当に大変。

まず院内感染を避けるために、近くのかかりつけ医に行くことは止めた。日本プライマリー・ケア連合学会がまとめた「新型コロナ感染症初診の手引き」が非常にわかりやすかったので、それを参照しながら、自分のなすべき行動を決めた。

その手引きによると、最初の4日間は、普通の風邪と新型コロナ感染の区別がつかないので、家で様子を見るしかない、とのことだった。

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そして4日を超えて、風邪の症状が続くようなら、いよいよ新型コロナ感染を疑うべきことになると手引きに書いてある。普通の風邪やインフルエンザ、ノロウイルスなどの胃腸炎なら3日をピークに軽快していく、と。

そこで僕は自宅の一番奥の寝室に閉じこもった。

ここからが大変だ。普通の風邪やインフルエンザで家族にうつしちゃいけないと注意するのとは大違い。

まあ僕は最悪、元気な子供はみんな感染して抗体を持った方がいい、その方がこれから新型コロナを恐れなくてよくなる、まあ生ワクチンを打つようなものだ、と思ってたんだけど、妻がそれを許さない。これが母の子供に対する気持ちというものか。

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僕はトイレに行ったり、洗面所に行ったりするたびに、アルコール入りの霧吹きを持って、とにかく自分の触ったところにアルコールをふりかけていた。どこまで効果があるのかわからないけど、とにかくシュッシュ、シュッシュとやっていた。

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あとはひたすら部屋に閉じこもり、ベッドの上でご飯を食べる。たまにリビングに出かけては、リビングの扉のガラス越しから、家族が楽しく談笑する姿をしばらく見て、そのまま部屋に引っ込む。

家族は常に手洗い。体温の計測。

いや、自宅隔離って、ほんま大変やで!

でも僕には、結構いい生活だった。好きなだけ寝れる。眠たくなったらそのときに寝る。新聞読みもゆっくりのペースでできる。自由気ままに気になった本を読んだり、動画を見たりすることができる。原稿もゆっくりのペースでとりかかれる。番組出演のために、詰め込んで勉強する必要もない。

普段は外食が多いけど、ご飯は妻がおいしく作ってくれる。

あれ? この生活いいやんか、と感じたね。

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それで一応4日間で軽快状態。

初診の手引きによれば普通の風邪の分類。ただこの時期に風邪なんて引いたことがないし、熱の割には喉の痛みや倦怠感が強かったような気もする。そこは普通の風邪なのか、新型コロナ感染症なのかは分からない。

さあ次は、この状態でどうやって仕事に復帰するかが大問題だ。

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(ここまでリード文を除き約2700字、メールマガジン全文は約1万9700字です)

※本稿は、公式メールマガジン《橋下徹の「問題解決の授業」》vol.193(3月31日配信)の本論を一部抜粋し、加筆修正したものです。もっと読みたい方はメールマガジンで! 今号は《【新型コロナ重大局面】37度超の発熱! 僕の「自主隔離」体験記》特集です。

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