空回りしないためのチェックポイント
まず、2つの質問をさせてください。
A:上司の指示に対し、しっかりこなす
B:上司の指示に対し、もっと良い方法はないかと考える
【質問2】「質問1」で「B」と回答した方に質問です。もし、上司が現場が苦しむようなムリを言ってきた時、本心はどちらに近いですか?
A:良い方法を思いついたら、すぐに提案する
B:良い方法を思いついても、先に上司の考えを聞く
正しくフォロワーシップを発揮するなら、
【質問1】…B(上司の指示であっても、もっと良い方法はないかと考える)
【質問2】…B(思いついても、すぐ提案せず、先に上司の話を聞く)
のパターンが正解です。
「ひとりよがり型」の人が考えていること
では、なぜ、この質問をしたのか。私のフォロワーシップ研修で、セルフチェックをする箇所があるのですが、「理想型のフォロワーシップ」を発揮していると回答しながら、実際のところは職場でそれほど影響力を発揮できていない人もいるのです。
ここにあるのが、「ズレ」なのです。ズレがあると、いくら頑張っても成果につながりません。
1つめのズレは、このパターン。
【質問1】…B(もっと良い方法がないかと考える)
【質問2】…A(上司より自分の考えのほうが筋が良いと思っている)
私は、このパターンを「ひとりよがり型」と呼んでいます。
期待を超えようとしているのは良いのですが、上司の心には響かないでしょう。全体観のないままに、目の前のことや自分の持っている情報だけで提言をしても、なかなか意見は通りません。フォロワーシップを効果的に発揮するには、情報をどれだけつかんでいるかが重要。まずは、上司が課題に感じていることを確認しておきます。