中学校に入っても親のサポートは必要

公立中学に通うことになると、この先に決めなければならないことや、準備をしなければならないことがたくさんあるということだけ意識していれば、問題ありません。

中学受験は親のサポートが必要ですが、中学生になったら学校や子どもに任せておけば大丈夫というわけでもありません。今の公立中学の先生は本当に忙しく、生徒一人ひとりを手厚く見てあげられる余裕がないのです。中1からすぐに塾通いをする必要はありませんが、目標にする学校によっては早めに準備を進めておいたほうがいいでしょう。

また、これまでは中学受験が必要な私立中高一貫校については調べていたと思いますが、高校受験で入れる私立高校については情報が手薄だと思います。こうしたことも早めに知っておけば選択肢が広がるし、何より余裕を持って準備を進めることができます。

子どもが中学生になっても、「まだ親がサポートをしなければいけないの?」と思うかもしれませんが、中学生になったからといって、いきなり子どもだけで進められるものではありません。中学受験は、嫌でもやらなければならないタスクを塾が毎週たくさん渡してくれますから、親子で何をやればいいのかが割とわかりやすい世界です。

「あなたはどうしたい?」で自立を促す

それに対して公立中学に進学する場合は、家庭が主体となってさまざまなことを自主的に選び、決めていかなければなりません。新生活が好スタートを切れるように、特に中1の間は親子でしっかりコミュニケーションをとりましょう。

ただ、小学生のときと違うのは、子どもにも意志が出てくることです。思春期に差しかかり難しい年頃になってきますが、それは大人に近づいている証拠。

今までは子どもの気持ちを汲み取りつつも、やはり親が引っ張っていかなければならない部分もあったと思います。それが中学生になると、引っ張ってきた手を少しずつ離していくことができます。

これからは、親として伝えたいことは伝えつつも「あなたはどうしたい?」「あなたはどう思う?」と子どもの声をしっかり聞くように、親の側のスタンスを切り替えていきましょう。こうして、子どもは少しずつ自分の意志で決めていく経験を積み、自立へと向かいます。