なぜそんなに左右対照がイヤなのか
次にご紹介する飛行機はBV P.111というもので、前と後ろのパーツが左右にずれてしまっています。飛行機を真ん中で真っ二つに切ってしまったら、こんな形になるのでしょう。性能についてはよくわかっていませんが、果たしてこの飛行機は本当に飛ぶことができたのでしょうか。それすら疑ってしまうほどヘンテコな形をしています。
最後に、フォークト博士が考えた珍飛行機のなかで、最もヘンテコなものを紹介します。BV P.163は、一見するとコックピットがどこにも付いていません。ではどこにあるのかというと、なんと、主翼の両端。こんなヘンなところにコックピットを付けて、パイロットはちゃんと飛行機を動かせるのでしょうか。主翼が左右に広がっているのでコックピットも2つあり、左側が操縦担当で、右側は機関銃担当になっていました。こんな飛行機を本当に飛ばそうとしていたら、パイロットだってたまったものではなかったでしょう。