25日後に訪れる「片付けの悪夢」

個人的な思い出を語ると、筆者はかつてクリスマスが大好きだった。ツリーは大中小サイズの3本も持っていたし、各ツリーのサイズに合わせてオーナメントも大中小と別々にそろえた。しかも、「今年のテーマカラーは赤」「今年はゴールドとクリスタル」などと年々買い足したので、お金はかかるわグッズは増えるわという雪だるま状態。

今もその頃買ったもので衣装ケース一つがびっしり埋まっている。窓にクリスマスモチーフのシールを貼ったり、スノースプレーでデコレーションをしたり……。豪邸でもないのによくやった。

盛り上がっているうちはいいが、キラキラの魔法が切れた25日後に悪夢が待っている。デコレーションの後片づけだ。年末の大掃除初日はツリーの飾りつけを外すことから始め、窓のスプレーを落とすのも一苦労だった。

それに懲りて、最近ではすっかり巨大ツリーは飾らなくなり、昔買ったオーナメントも物置で休眠状態になっている。筆者と同じように「クリスマスは楽しいけどツリーの片づけが面倒」という人は多いはずだ。また、このシーズンにしか使わないクリスマスグッズで収納スペースを占領するのもバカバカしい。

シールを使って「クリスマスコーナー」を作る

(1)画用紙とシールで作るオリジナルな飾り

ならばいっそ、100均グッズでワンシーズンだけ楽しみ、すっきり処分してしまうという考え方もありだと思う。大きなツリーだって、いちいち出したりしまったりするのは面倒だ。100均アイテムをうまく使えば、ツリーなしでもクリスマスらしさは十分演出できる。

雰囲気づくりに役に立つのが、ラッピング用のシールや、壁に貼って楽しむウォールステッカーだ。柄には、サンタやツリー、プレゼントにトナカイ、雪のモチーフなど、そのままクリスマスのワンシーンになるものがたくさんある。

まずは画用紙など台紙を用意して、これらのシールやステッカーを好きな位置に張り付ける。子供と一緒に構図を考えて、家族で貼っても楽しいだろう。それを100均のフォトフレームや、大ぶりサイズの額に入れて飾れば、簡単にクリスマスコーナーが出来上がる。ポストカードサイズのフォトフレームを3つ並べて飾っても、押しピンで壁に飾ってもいい。

撮影=松崎のり子
ステッカーを画用紙に貼り、フォトフレームに入れれば完成だ

また、これなら片付けも楽ちんだ。ウォールステッカーは壁に貼ると後ではがす手間がかかるが、紙に貼っているだけだからそのまま処分すればいい。もし、シールの使い残しがあっても、サンタやツリー、トナカイやプレゼントなどのクリスマスモチーフは翌シーズンも使える。1シート100円なのだから、いろんな柄を買っても懐は痛まない。コスパ最強のアイテムと言えるだろう。