医大受験合否の鍵を握るのが面接での「回答」

首都圏の高校生といえども、両親は地方出身のことは多い。そこで、受験生が「面接官の評価を高める」ために、「なぜ本学を受験したのか」という質問に対する回答として「親の出身地にある医大」というのは一定の説得力があるのではないか。また、「○○市によく帰省する」「祖父が附属病院で手術を受けた」「定年後に親がこちらに移住したがっている」のような回答もポイントが高いと思われる。

あるいは、親が転勤族で地方在住経験があるならば、その地域の医大の面接では、「○○神社でよく遊んだ」など具体的な地名を入れてその地域に対する愛着があることをアピールしたい。

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趣味・クラブ活動は「非都会的」なものにすべし

首都圏の受験者が「地方の生活が苦ではない」ことをアピールするのも悪くない。例えば、内申書の「趣味・クラブ活動」は非都会的なものを記載する。ゴルフ部やラクロス部のような都会的でオシャレなスポーツよりも、陸上部や水泳部のように地方でも継続可能なスポーツが好印象のはずである。

あるいは、面接で土地柄と関連性のある趣味であることを伝えれば「加点」も期待できるかもしれない。登山が趣味なら山梨大や信州大を受験し、スキーが好きなら山形大を受験する、というように。

留学歴の受験生や帰国子女は、面接官から「卒業後に都会へ行きそう」と判定されがちだが、近年では地方でも外国人労働者が急増しているので「自分が外国で苦労した経験を、地方在住の外国人医療に活かしたい」といった発言をしてアピールするとよいだろう。