精子はいつまで生き残れるのか
【きょうこ先生】では、次の問題にいきましょう! 次も卵子に関係する問題です。卵子が「排卵」されたあとのお話です。
A:24時間(約1日)
B:72時間(約3日)
【せいじ】えーっと、何かで危険日は3日間ぐらいあるみたいなのを聞いた気が。これは正解できる気がしますよ。正解は【B】です!
【きょうこ先生】ブブーーーーッ! 正解は【A】なんです。排卵後に受精できる期間は、実はたった24時間しかないんです。
次の問題はこちら! 次は精子に関する問題です。ご自身のカラダに関することですが、答えられるでしょうか……。
A:1時間
B:12~24時間(約1日)
C:72~120時間(約3~5日)
【せいじ】なんとなく「すぐ死んでしまう」というイメージなので、【A】でしょうか?
【きょうこ先生】実は……正解は【C】なんです。なぜか「すぐ死ぬ」と思っている方が多いですが、実はそんなことはありません。
子どもができない原因の約半分は男性側にある
以下、解説です。少し触れている「精子の健康状態」もとても重要なことです。精子は腟内での射精後、3~5日間は生き残れるとされています。健康な精子を持つ男性の場合、射精時の精子の数は約1億個と考えられています。
しかし、そこから腟 → 子宮内 → 卵管と移動する中で脱落し、最終的に卵子まで到達する精子の数は100~1000個程度とされています。
ちなみに、想像以上に多くの男性が「精子の健康状態」で悩んでいます。精子の健康状態は次のような項目で判断されます。
「精液量」「濃度」「総精子数」「運動率」「正常形態率」などです。
【せいじ】「精液量」とか「濃度」は想像がつくのですが「運動率」や「正常形態率」なんて項目もあるんですね! 知らなかった……。
【きょうこ先生】実はあまり知られてないんですけど、なかなか子どもができない夫婦がいたときに、男性側の精子の健康状態が良くないことが原因であることは少なくありません。不妊症夫婦のうち48%は男性側に原因があるんです
WHO(世界保健機関)の1996年の調査では、男性のみが24%、女性のみが41%、男女ともが24%、原因不明11%と報告されています。つまり男性不妊48%、女性不妊65%となります。24%の夫婦は両者に不妊原因があるため、二人とも治療を受ける必要があるということです。