「持ち家と賃貸、どちらが賢いか」は、簡単に結論の出ない悩みだが、人生の「一番大きな買い物」で「豊かな老後」は得られるのだろうか。

「老後はマイホームのほうが安心」というのは本当か?

人生100年時代として考えると、親から家を相続できる人以外は、現役のうちに家を購入すべきです。なぜなら最悪の場合、住む場所がなくなる心配があるからです。

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年金の受給額は、今後間違いなく下がります。少ない年金の中から、仮に毎月10万円の家賃を一生払い続けると、家計は相当厳しくなります。65歳の人の平均余命は男性19.57年、女性24.43年。よほどの蓄えがない限り、定年後も賃貸生活を続けるのは負担が大きく、高齢になるほど医療費や介護費の支出も増えます。「70歳まで働く時代」が到来しても、60歳を過ぎたら給与も下がります。

「少子化で空き家が増えるから、今より借りやすくなり、家賃も安くなる」と考える人もいますが、現実は厳しいもの。大家は、部屋を高齢者に貸すのを敬遠します。特に70歳以上の単身の高齢者は、家賃保証会社の審査でも厳しくなります。当然、家賃に加え保証料の支払いが必要になります。