・いいこととは何か

朝7時から近くの道路を掃除。空き缶やごみを拾い、季節の花を植える。「本気でやる掃除には座禅以上の効果があります」

早起きは能力ではなく、やっている人の姿勢です。企業社会ではその人の実務能力が問われる。経営者でもビジネスマンでも実務の能力がないと生きてはいけません。しかし、長い目で見ると、能力だけでは人から信頼を得ることはできない。能力は一時的なもので、怠けていればとたんに摩滅していく。それに比べて、姿勢はその人の人となりを表します。ですから、仕事をするうえでの姿勢がいい人は信頼される。早起きにはその人の姿勢が表れている。

また、「仕事に時間をかければいいわけではない。仕事は効率だ」という人がいる。しかし、仕事の内容を劇的によくすることはすぐには無理です。時間をかけて、考えながら次第によくなっていくもの。つまり、時間が必要なのです。そして、朝早く起きるとは、自分で自分の時間をつくりだすことです。効率的な仕事ばかりはできませんから、少しでも朝早く起きて時間をつくる。アンケートはがきは3時間半かけて読まなくてはお客さまの気持ちを理解できないと思った。そして、毎朝、3時間半かけて考えたことが経営にも役に立った。まさに論より証拠です。

(野地秩嘉=著 写真撮影=大沢尚芳、山口典利、田辺慎司)