新しいものを一方的に否定するべきではない
朝日新聞も大阪府の学校持ち込みの解禁を受け、昨年12月9日付の社説で「スマホと学校 子どもを交えて議論を」との見出しを掲げ、こう訴えている。
「だが、懸念や課題は多い」
「まず、『校内では使わない』をどう実行するかだ。先生が生徒からスマホを預かることが考えられるが、先生の負担増、紛失や盗難、破損に伴う責任のあり方など、難しい問題がある」
「府の方針を受けて、子どもがスマホを持たない親からは、さっそく『持たせた方がよいか』との相談が寄せられているという。所有を強いることにならないよう、配慮が必要だ」
スマホには懐疑的ではあるが、最後の主張はうなずける。
「次々と登場するモノやサービスのメリットを生かしながら、デメリットは抑える。スマホ問題を、そんな意識や姿勢を養う機会としたい」
やはり重要なのは、スマホが両刃の剣であることを子供たちにどう教えるかである。新しいものを一方的に否定したり、懐疑的に見たりするのではなく、正面から受け入れて利点と欠点を判断して子供の教育に生かす。スマホにはこの姿勢で臨みたい。