月の生活費は15万~20万円。収入は公的年金と企業年金。それでもお釣りがくるが、子供を抱える息子たちを時折支援している。74歳の今も月に10日から2週間は現地に出張するなど多忙だ。

谷川さんにとって生きがいとは何か。

「我々熟年世代は、戦後の経済発展の中で結果として幸せな人生を送りました。でも、それは自分1人の力ではなく、社会のおかげなのです。生きがいとは、簡単に言えば朝起きる理由があること、その理由とは、何か人のために活動することです。自分のためだけではないほうが喜びも大きいのです」

生涯現役として、社会に恩返ししたい――。周囲に「あんたは邪魔だ」と言われない限りは続けたいと笑う。

(撮影=プレジデント編集部)
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