「医学の最先端を自分の体で実験できるってハッピー」
がん告白の直後から、断食療法などの民間療法を薦める人物も現れたというが、高須さんはそれらを一蹴し、現在は化学療法を中心とした治療を受けているという。
今年のノーベル医学生理学賞を受賞した京都大学の本庶佑さんは、免疫細胞の表面にあるブレーキ役の分子「PD-1」を発見し、この分子の働きを妨げる新薬「オプジーボ」の開発に道筋をつけた。ただ、高須さんはノーベル賞の権威にもなびかない。「(オプシーボは)副作用が心配なので、現状では使っていない」「次のステージでは選択するかもしれない」と冷静な対応をしている。
さらに、「お年寄りはがんで死ぬ前に、寿命で死ぬから怖がることはない」「医学の最先端を自分の体で実験できるってハッピー」など、高須さんらしい表現で「がんと共に生きる」ことの意義を語っている。
高須さんにも希林さんのように「がんになっても生涯現役」というライフスタイルを貫いてもらい、多くの患者を勇気づけてほしい。