60代女性が求める「許す力」

今回は、オウケイウェイヴの齊藤さんに、質問文の頻出ワードそれぞれの関連性を可視化するワードマップを作成してもらいました。まずは、60代女性のものを見てみましょう。

「オウケイウェイヴ」投稿から抽出した、60代女性の「恋の悩み」頻出ワード関連性マップ(オウケイウェイヴ作成/クリックして拡大)

ワードマップは赤くなっている言葉ほど頻出度が高く、各ワードは一緒に出現しやすい言葉と線で結ばれています。60代女性で最も赤くなっているのは「浮気」で、それに紐づく言葉として「許す」「過去」といった言葉も出てきています。具体的な質問を見てみると、「かつて夫に浮気をされたことをどうやって許せばよいか」というように、気持ちのケリのつけ方に悩んでいる様子が見られます。60代では、40代男女のように現在進行形の浮気に悩むというよりも、昔の浮気が気持ちの上では清算されずにモヤモヤし続けており、相手を許せないことで自分も苦しんでいる、という実態があるようです。

「許す」ことが必要になるのは恋愛に限ったことではないようです。「許す」というキーワードで書籍を検索すると、僧侶や作家、心理学者など、「人を許す方法」についてさまざまな筆者の本が出てきます。この世代になると、自分自身が幸せに生きるためにも、誰かを許すスキルを身につけていくことが重要なのかもしれません。

一方で、女子高生のような悩みも

女性の頻出ワードには「メール」があります。「やりとり」や「返信」という言葉と紐づいており、悩みの内容は「脈があるかどうか男性の意見が聞きたい」とか、「好きな人と険悪になってしまってメールでどうやり取りすればよいか」など、10代の女子と変わらないような悩みも投稿されています。

オウケイウェイヴの齊藤さんによると、60代の特徴として下の世代に比べてメールやLINEのやり取りを手紙のように重くとらえる傾向はあるようだ、とのことでした。

確かに、メールでもSNSでも、世代が上がるにつれて、文章が長くなり、内容が深刻となる傾向があるように思います。それだけ一通一通の返信に時間をかけていると、悩みも大きくなるのかもしれません。