「チャンスがあれば転職・独立」と考える「よっ友世代」
新人の中には、上司に無理難題な提案をしてくる場合もある。以前なら「新人のくせに10年早いんだよ」と突っぱねたものだが、それでは不満をため込んでしまう。その不満が高じると、やらされ感に嫌気をさして辞めてしまうリスクがある。
東京商工会議所が実施した「2018年度中堅・中小企業の新入社員意識調査」(2018年3月31日~4月19日)によると、「今の会社でいつまで働きたいか」との質問に「定年まで働きたい」と答えたのは25.2%だった。昨年度に比べて、マイナス8.6%と大幅に減少している。
逆に「チャンスがあれば転職」「時期を見て転職」「将来は独立」の合計が25.8%と過去8年間で最も高くなっている。
新入社員が入社わずかで離職・転職するのは今に始まったことではない。だが、SNSどっぷりで友人はもっぱら「よっ友ばかり」、そして「集中力は20分しか続かない」……という18年組は例年以上に“手ごわい”存在のようだ。
「この世代はどうしようもない」「変わっている」などとこぼしても何も始まらない。育った環境や価値観が違うことを認識し、とにかく丁寧な指導を淡々とやっていくしか手はないのかもしれない。