娘は自分の老後のために漢方薬を買う量を減らした
ご相談を受けた数カ月後、母親から1通の手紙が届きました。
手紙には、相談にのってもらったことへの感謝の言葉とともに、長女の変化についても書かれていました。長女は両親が個人年金を準備していてくれたことに感謝し、その気持ちを直接母親に伝えたそうです。また少し安心したことで、母親への暴言がかなり減ったということです。
さらに、うれしい知らせがありました。長女は、自分の老後のために漢方薬を買う量を減らし、母親の家事を少しずつ手伝うようになったそうです。
手紙の最後には次のようなことが書かれていました。
「親亡き後の準備についてはやることがまだまだたくさんありますが、これから親子で話し合って決めていきたいです」
▼「最初の一歩」母子にも小さな春が訪れた
手紙から最初の一歩を踏み出せたことがうかがい知れました。この親子にも小さな春が訪れたようでうれしく思いました。
将来の見通しについて親子で話し合うきっかけがなかなかつかめず、話し合いを先延ばしにしている家族は多いかと思います。そのようなときは、将来の見通しの資料を作成してみるのもきっかけのひとつになるのかもしれません。