「自分の命運は他者に委ねてはならない。他者に自分の命運を委ねる者は滅びるのみ」

文春の記事が出る前に、米山は文春から取材を受けたことだけで慌てふためき、騒動となった。議会からは辞職を促されたけど、後援会関係者からは続投を強く言われたらしい。

米山はよっぽど知事をやり続けたかったんだろうね。そこで、米山は文春の記事を見てから判断しようとした。そこで騒動後、文春の記事が出る前に開いた会見は、何とも中途半端なものになった。当初は辞任会見のつもりが、文春の記事を見るまで辞任は明言しないという会見に切り替わっちゃったからね。

この中途半端な会見時では、文春記事の早刷りが出回る前だったので、米山は女性問題については何も答えなかった。

バカだな~。

ここが知事続投と辞任の分かれ道だったね。文春記事が出る前に、先行して自分から事実を伝えていればよかったのに。50の男としては、女性と付き合うにはこれしか方法がなく、申し訳なかったと徹底して謝罪し、二度とこのようなことはしないと誓っていれば、辞任まではしなくてもよかったと思う。

米山は、文春の記事が買春性がそれほど強く出ていないものなら辞任せず、それが強く出ているなら辞任しようと、文春の記事の出方に、自らの出処進退を委ねた。

米山は、偏差値が高い割には、肝心のことを知らないな。「自分の命運は他者に委ねてはならない。他者に自分の命運を委ねる者は滅びるのみ」ということをね。これは今の北朝鮮をめぐる日本の外交にも言えることなんだけど、それは今後論じます。

文春の記事がどうであれ、米山は認めるところは認めて、謝罪するところは徹底謝罪し、その上で弁明をすべきだったんだよ。

(略)

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※本稿は、公式メールマガジン《橋下徹の「問題解決の授業」》vol.101(4月24日配信)を一部抜粋し、修正したものです。もっと読みたい方はメールマガジンで! 今号は《【超実践・危機管理】財務次官、新潟知事……なぜ「偏差値高い系」は危機管理が下手なのか?》特集です!

(写真=iStock.com)
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