写真=iStock.com/MangoStar_Studio

年々向上するラウンジの質

ここ数年、日本でも外資系ホテルを中心に、クラブフロア、ことにラウンジの充実ぶり、というか競争が目立っている。当然、設備と飲食物での競争である。

設備面ではより広く快適に、ということになる。単なる改装だけではなく、より眺めの良い場所に移したり広さを2倍にしたりと、拡充に余念のないホテルが目につく。拡張・改装によって屋外テラスを完備するホテルもあり、グランドハイアット東京がその典型だ。

飲食物も同様で、とくにカクテルアワーのオードブルや飲料が“ちょっとしたディナー”のように質、品数がリッチになる傾向も顕著である。ザ・リッツカールトン東京では朝からシャンパーニュが楽しめるし、インターコンチネンタル大阪ではワンランク上のシャンパーニュが登場する。一般的なスパークリングワインよりシャンパーニュ、それも上モノだとより贅沢な気分になれてうれしいものである。

ここで注意点を。クラブフロアの特に飲食物の質・量含めての内容、提供時間は、同じチェーンであっても事業所(場所)によって大きく異なる。ある場所ではシャンパーニュであっても、違う場所ではそうとは限らない。また、そのときどきでも変わる。とくにGM(総支配人)の権限の強い外資系ではこの傾向があり、GMが変わると内容は一変することも。こうしたことを把握することは、ビジネスユースでは重要で、事前の内容確認等も必要となる。

(写真=iStock.com、イラスト=富田茜)
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