マスメディアよりはるかに速く、はるかに詳しい

例えば、私は英語のツイッターのいくつかをリスト化して、その最新の動向を探っている。「脳科学」「人工知能」「数学」「科学全般」「時事」といったテーマに関連したツイートをするアカウントが集められている。

これらのアカウントのツイートを見ていれば、それぞれのテーマで何が話題になっているか、どんなことに関心が持たれているかということがほぼわかる。もちろん、これらのアカウントに引っかからない情報もあるだろうけれども、マスメディアに比較すれば遥かに速く、詳しい。

日本語のツイッターも、関心領域によって、いくつかのリストをつくって眺めている。日本国内のさまざまな動向、課題についてのオピニオンがわかって面白い。

加えて、よく閲覧するニュースサイトやブログを加えると、ほぼ、今の私に関心のあるテーマは網羅される。とりわけ、人工知能や仮想通貨など、急速に発展している分野についての情報は、これらのリストなしでは得ることができない。

これらのリストは、同じ関心を持った者どうしが集まるという意味で、「サロン」としても機能している。世の中のマスの動きとは別に、焦点を絞った情報交換をすることで、次の時代への変化の胎動をつくることができるのである。読者の方々にも、ぜひ、このような自分だけのオンライン・サロンをつくることを推奨したい。

最初は、情報を発信しているアカウントを1つでも見つけてリストに入れればいい。次に、そのアカウントがリツイートしたり引用したりするアカウントを把握する。そのように「芋づる式」に増やしていけば、次第に、価値のあるサロンを自分でつくることができるはずだ。

(写真=AFLO)
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